金パラ告示価格、10月から2951円に!

令和3年10月からの「歯科鋳造用金銀パラジウム合金」の告示価格は、283円増の2,951円(1グラム)となります。歯科用貴金属価格の「随時改定Ⅰ」によるもので、計3品目の値上げが14日にオンライン上で開かれた中医協で報告されました。「歯科鋳造用金銀パラジウム合金」以外では、「歯科鋳造用銀合金第1種」が130円から145円に、「同第2種」が151円から163円となります。

歯科用貴金属の告示価格の改定は「随時改定Ⅰ」(診療報酬改定以外の4月、10月)は変動率がプラスマイナス5%を超えた場合、「随時改定Ⅱ」(1月、7月)は変動率プラスマイナス15%を超えた場合に行われています。

 

歯科の1日あたりの診療行為点数は757,6点

   

令和2年、社会医療診療行為別統計によると、歯科の1件当たり点数は1327,7点で前年に比べ128,1点増加、1日当たり点数は757,6点で51,6点増加しました。同年の6月審査分として審査決定された医療保険制度の診療報酬明細書および調剤報酬明細書のうち、「レセプト情報・特定検診など情報データベース(NDB)に蓄積されている全てを対象としていて、歯科は1412万4412件を集計したものです。

診療行為別で1日当たり点数が最も多いのは、「歯冠修復および欠損捕綴」の263,9点で前年より29点増加。次いで「処置」151,0点、「初・再診」97,2点と続きます。一般医療と後期医療別に見ると、1件当たり点数は一般医療が1299,6点、後期医療が1447,2点、1日あたり点数は一般医療が749,5点、後期医療が790,4点となっています。年齢階級別の1件当たり点数は「75歳以上」が1443,8点と最も高くなっています。

 

 

歯科技工士の5年以内の離職率は27,8%という結果に

日本歯科技工所協会は、会員歯科技工所78社に対し、入社5年以内の歯科技工士の離職率についての実態調査を実施し、結果を発表しました。5年以内の入社総数は1243人で、離職者は345人(離職率27,8%)、転職者99人(転職率8%)という結果となりました。今回の調査について協会は、言葉の定義として「離職者」は会社を退職したものとし、「転職者」については、退職者のうちから他業種に移ったものとしています。

調査を担当した経営理事の南郷氏は「入社5年以内の離職率が7割という数字は歯科技工界として恥ずべきもので、当協会としても実態を把握する必要があった。協会としての数字は30%に満たないものであったが、従業員である歯科技工士に対し、賃金、労働時間、福利厚生、労働環境の整備に全力を尽くす必要を感じた」とコメントしています。

 

出展:日本歯科新聞社

 

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