歯科業界最新ニュース厳選3記事_その9
2021-11-5
「金パラ」等歯科用貴金属 1月から告示価格据え置き
歯科鋳造用金銀パラジウム合金を含む歯科用貴金属の告示価格は、来年1月の「随時改定Ⅱ」による変更はなく、すべての品目で据え置きとなります。13日の中医協総会で報告がありました。歯科用貴金属の告示価格は、診療報酬改定を覗く4月と10月に「随時改定Ⅰ」、7月と1月に「随時改定Ⅱ」が実施されています。
「Ⅰ」では、素材(金、パラジウム、銀)価格の変動幅がその時点の告示価格のプラスマイナス5%を超えた場合、「Ⅱ」ではプラスマイナス15%を超えた場合に価格の見直しが行われます。今回の変動率はマイナス2.4%からプラス3.9%となっています。
ロシア製歯磨剤「R.O.C.S」が歯科専売に本格参入
世界50カ国で販売されているロシアNo.1ブランドの天然素材歯磨剤「R.O.C.S」が日本の歯科専売市場に本格参入するそうです。「R.O.C.S」はモスクワに本拠を置く口腔衛生用品メーカーであるDRCグループ(スヴェトラーナ・マテロCEO)が販売している製品群。フッ化物を含まずに再石灰化が期待できるシステムの頭文字(Remineralizing Oral Care System)からとった製品名。これまでも日本の通販、輸入商社などを通じて歯科医院に供給されてきましたが、2018年6月に日本法人であるロックス・ジャパンを立ち上げ、独自の営業展開を進めてきました。
ブランド哲学は「品質、有効性、安全性」で、天然成分を使った衛生製品に関心の高いロシア国内でNo.1の販売実績を持ちます。共通のコンセプトで0歳から大人まで幅広いラインナップを展開。フッ化物の使用をできるだけ避けているのが特徴で、同社では「フッ化物の推奨摂取量は1日2~3ミリグラム。これは水やお茶、食物から十分に接種できるため、歯磨剤での継続的な接種は長期的な悪影響の懸念があるとしています。フッ化物の他にも、殺菌成分を含む素材が不使用のため、日本国内では医薬部外品の認可を持たずに化粧品として流通しています。現在、日本での取り扱いディーラーを検討中とのことです。
ホームページを見て4割が受診を躊躇!? いまどきの歯科医院選び
歯科の患者の3割以上が「公式ホームページを参考にする」と回答したが、「公式ホームページを見て受診を躊躇した・やめた経験がある」と回答した人は41.4%だった。医師・歯科向けのホームページ制作などを行うITreat(本社岐阜県・木村健太社長)が実施した調査によるもの。調査は「歯科医院選び」について、歯科医院に通う全国20~60代の男女1045人を対象に8月20~21日にインターネットで実施されました。
「クリニックや病院、歯科医院を探す時、どのような情報を参考にするか」では、「家族や友人の口コミ」が53/5%、次いで「公式ホームページ」が34.2%、「口コミ・比較サイト」が29.2%、「病院検索サイト」が21.9%、「街頭の看板、広告」が11.4%、「地図アプリ」が9.7%と続きます。
「公式ホームページ」と回答した人に「公式ホームページ内に求めている情報がなかった場合、選択肢から外れるか」には68.4%が「はい」と回答。「公式ホームページを見て、受信を躊躇した・やめた経験があるか」には41.4%が「はい」と回答しました。
「初めて受診するクリニックや病院、歯科医院の公式ホームページを見るとき、重要視する情報は何か(複数回答可)では、「通いやすさ・アクセス」が62.5%、「口コミなど利用者の評価」が52.6%、「診療日・診療時間」が51.7%、「医師やスタッフに関する情報」が47.2%、「院内の雰囲気」が40.3%、「医師の実績や経験」が35.7%と続きました。
出典:日本歯科新聞